日本版ロースクール【2003年7月号】

 

弁護士 榎 本   修

 7月5日の中日新聞夕刊を見て驚かれた方があるかもしれません。実は私が一番驚いたのですが、来年4月から始まる日本版ロースクールの奨学金のことで、私の写真入りの記事が掲載されました。同じ話題が6月22日に日経・朝日に掲載され、23日には読売新聞に掲載されました。特に朝日は全国で1面に掲載したとのこと(名古屋本社は1面トップ)で、事務所には、全国各地の弁護士会やロースクール受験生などから色々電話がかかってきます。

 これからロースクールで沢山の弁護士が養成されることになります。私自身「実務家教員」として、弁護士業務の合間をぬって将来の弁護士たちに講義をする予定です。ただ、「実務家教員」の魅力は、日々弁護士業務を第一線で頑張ってやっている弁護士が教育「にも」当たるという点にあります。その意味で、私自身はロースクールの教員もしますが、これまでどおり、というかこれまで以上に努力して、皆さまに迅速適切な法的サービスを提供し、親身になってご相談に乗っていきたいと考えています。ロースクールで私が担当する科目の中に「ローヤリング」と言って、弁護士の法律相談の技法を扱うものがあります。この分野は日本全体でも、まだ研究が進んでおらず、逆に、よく研究すれば、当事務所の依頼者・顧問先の皆さまにも、より良い法律相談業務が提供できるようになるのではないか、と考えております。日々研鑚を重ね、皆さまのお役に立ちたいと思いますので、より一層宜しく御願いを申し上げます。