一般民事

2023年10月26日

自力救済の禁止【2023年10月号】弁護士亀村恭平

  1 はじめに  弁護士が法律家以外の方と話をする際に驚かれるテーマとして「自力救済の禁止」があります。これは、権利侵害を受けていたとしても、裁判所を通さずに自力で侵害を排除することはできないというルールです。   2 どのようなケースで問題となるか  たとえば、友人に自転車を貸したが返還を求めて... 続きはこちら≫

2022年11月24日

賃貸物件の「原状回復」トラブル【2022年11月号】弁護士坂典子

  1 はじめに  建物賃貸借契約の終了時に借主が負担する「原状回復」をめぐるトラブルについて、貸主からも、借主からも、ご相談をお受けすることがあります。  国土交通省は、平成10年に「原状回復にかかるガイドライン」を公表し、平成16年、令和2年に改定を重ねています。今回は、「原状回復」をめぐる具体的なトラブ... 続きはこちら≫

2021年10月25日

外壁補修工事にあたってお隣の土地を使わせてもらいたい ~隣地使用請求権~【2021年10月】弁護士杉浦宇子                  

1 はじめに  「相隣関係」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。民法には、「相隣関係」という表題でくくられている条文群があります。  「相隣関係」とは隣り合った不動産を所有又は利用する者の間で相互の不動産利用を円滑にするためその利用を調整し合う関係のことを言います。調整が必要となるものの例としては、通行や水流や排水... 続きはこちら≫

2021年07月26日

共有状態の解消について【2021年7月】弁護士池田篤紀

 2021年1月号のニュースレターでご紹介しましたが、不動産の「共有」は、共有不動産の使用方法で共有者の意見が異なることが多く、予期せぬ紛争に発展することがあります。一方、共有状態は自然には解消されません。では、どのようにして共有状態を解消できるのでしょうか。   1 共有物分割の方法について  共有状態の解... 続きはこちら≫

2021年01月25日

共有に関する諸問題【2021年1月】弁護士池田篤紀

  1 はじめに 「共有」という言葉をご存知でしょうか。「共有」とは、一つの対象物(たとえば、動産、不動産)を複数人で所有することを言います。そして、共有者が対象物に対して有する権利を「共有持分権」と言います。  相続、夫婦での住居を購入、その他節税対策の結果、共有状態が発生することが多いです。共有とすること... 続きはこちら≫

2020年09月25日

介護と責任 【2020年9月号】弁護士笹田典宏

  1 はじめに  いまや、日本人のおよそ3人に1人が65歳以上となり、自身や家族の介護の問題はいよいよ身近な問題となりました。私自身、家族に要介護者がおり、また、弁護士になる前は介護職についていましたので、介護が家族の心身に与える負担の大きさは身をもって感じています。  そのような負担の大きい介護ですが、少... 続きはこちら≫

2019年01月25日

所有者不明土地問題について(今井千尋弁護士)

所有者不明土地問題について 【2019年1月号】 弁護士 今 井 千 尋  昨年6月に所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法(以下単に「特別措置法」といいます。)が成立したこともあり、最近、所有者不明土地問題に関する報道を目にすることが多くなっており、私自身も関心を持っています。そこで、今回は、所有者不明土地... 続きはこちら≫

2018年08月08日

放置車両の撤去方法について(池田篤紀弁護士)

放置車両の撤去方法について  【2018年7月号】                                           弁護士  池  田  篤  紀1 はじめに「うちの店舗に車両が長期間放置されていますが、勝手に処分しても大丈夫ですか?」「処分してしまいましたが、大丈夫ですか?」と相談されることがあり... 続きはこちら≫

2018年08月08日

スポーツにおける刑事責任(亀村恭平弁護士)

スポーツにおける刑事責任  【2018年6月号】 弁護士  亀  村  恭  平1 はじめに 最近、日大アメフト部の選手が試合中にした悪質なタックルが話題になっています。また、被害者は監督とコーチを告訴したとの報道もなされています。そこで、今回はスポーツにおける刑事責任についてご紹介したいと思います。2 基本的な考え方... 続きはこちら≫

2018年08月08日

ADRの活用(榎本修弁護士)

ADRの活用  【2018年1月号】 弁護士  榎  本      修 皆様から様々なご相談を受けると私たち弁護士は、「では、どうやってこれを解決してゆこうか」と考えます。手紙を送って交渉するか、いきなり裁判所に訴えるか…。「紛争解決手段の選択」を上手にできるかどうかは、弁護士の腕の見せ所でもあります。   「どうして... 続きはこちら≫