ニュースレター
示談と守秘義務【2025年3月号】弁護士池田篤紀
1 はじめに 最近の報道において、示談(和解)と守秘義務が注目されています。報道に関連して、皆様から多くのご質問をいただいておりますので、今回は、示談の基本的な仕組みと守秘義務の法的な意味について解説します。 2 示談とは 示談とは、当事者間で紛争を解決するための合意のことを指します。当... 続きはこちら≫
民事訴訟における住所・氏名等の秘匿制度 【2025年2月号】弁護士坂典子
現在、民事訴訟において、相手方に自分の住所や氏名を知られることなく、裁判をすることができる場合があります。住所・氏名等の秘匿制度といいます。 1 立法経緯 以前は、訴状には原告の住所・氏名を記載しなければならず、ご自身で訴訟される場合には裁判所からの書類等を受け取るために、送達先(ex.... 続きはこちら≫
家庭裁判所まで行かなくても和解や調停の成立が可能になります【2025年1月号】弁護士杉浦宇子
1 はじめに 令和4年5月25日に公布された民事訴訟等の一部を改正する法律(以下改正法)は、手続の一層の迅速化・効率化を図り、民事裁判をより利用しやすくするとの観点から、民事訴訟制度のIT化より進めるものです。 2 一部先行施行 この改正法は、一部ずつ先行して施行されていて、①住所・氏名... 続きはこちら≫
フリーランス法が施行されました【2024年11月号】弁護士今井千尋
令和6年11月1日にいわゆるフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)が施行されましたが、ご存知でしょうか。今回はフリーランス法の概要をご紹介いたします。 1 フリーランス法の適用範囲 フリーランス法は、事業者が「特定受託事業者」(フリーランス)に業務を委託する場合... 続きはこちら≫
電子契約で注意するポイント【2024年10月号】弁護士榎本修
IT化で「契約書は電子契約にしたい」ということも増えました。電子契約には多数メリットがありますが、注意点もいくつかあります。 ● 電子契約のメリット 電子契約には、①印紙税の節約、②郵送の手間暇・費用のカット、③保存場所の削減というメリットがあります。特に大きいのは①の印紙税です。例えば商取引基... 続きはこちら≫
賃金のデジタル払い解禁について 【2024年9月号】弁護士安田剛
1.賃金のデジタル払いについて 従来、従業員に対する賃金(給与)の支払方法は、現金による手渡しや銀行振込みしか認められていませんでしたが、2023年4月から、電子マネーでの支払いを認める「賃金のデジタル払い」が解禁されています。最近になり、「PayPay」がデジタル払いとして利用できる初めての事業者(資... 続きはこちら≫
カスタマー ・ハラスメント対策の必要性【2024年8月号】弁護士池田篤紀
本来、顧客からのクレーム・苦情等は、商品・サービス、接客態度等に対して不満をのべるものであり、それ自体法的な問題とはなりません。むしろ、業務・サービスの改善、商品開発につながるものですので、真摯に受け取るべきものです。 しかし、クレーム・苦情等を超え、過剰な要求を行ったり、不当な言いがかりをつけられる... 続きはこちら≫
「親権」についての法律、どう変わる?~離婚後共同親権制度~【2024年7月号】弁護士杉浦宇子
1 はじめに 「親権」に関する民法の規定の改正案を含む法案が、今年5月の国会で可決成立しました。 この法案の中で大きな争点となっていたのは、「離婚後共同親権制度の導入」如何でした。法案に反対する側からは、『DVや虐待がある場合、被害者支援や被害防止の制度が無いまま離婚後共同親権制度が導入されたら、離婚後... 続きはこちら≫
最近の特殊詐欺事情【2024年6月号】弁護士亀村恭平
1 はじめに 特殊詐欺の代表例といえばオレオレ詐欺というイメージが強いかと思いますが、オレオレ詐欺という言葉が最初に使われたのは2003年と言われており、時代の変化とともに詐欺の手口も変化していますので、今回は近年増えている詐欺についてご紹介します。 2 投資詐欺 最近の投資詐欺事案として、有名人を騙... 続きはこちら≫
株式会社の代表者の住所非表示措置【2024年5月号】弁護士今井千尋
令和6年10月1日から、株式会社の代表者(代表取締役、代表執行役、代表清算人)の住所の一部を登記事項証明書、登記事項要約書及びインターネット登記情報に表示しないこととする措置(以下「住所非表示措置」といいます。)をとることが可能になることをご存知でしょうか。今回は、この住所非表示措置制度についてご紹介いたします。... 続きはこちら≫